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LESSON 11 / 15

MACD

MACD(マックディー)は、異なる期間の指数平滑移動平均線(EMA)の差から、価格の勢いとトレンドの向きを読むオシレーター系指標です。上限・下限が固定されないため、買われすぎ・売られすぎを測るより、2本の線の交差やゼロラインとの位置関係をチャートと併読します。

MACDを説明する架空データの図解
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図はZIZILY独自制作の教育用イメージです。数値は説明用の架空データです。

MACDを構成する線

MACDラインは短期EMAと長期EMAの差です。標準設定の一例は12期間と26期間で、MACD=12期間EMA-26期間EMA。MACDがプラスなら短期の勢いが長期を上回り、マイナスなら下回る状態を示します。シグナルはMACDラインをさらに平滑化した線で、一般に9期間EMAを使います(サービスにより設定や計算法が異なります)。

クロスとゼロラインの見方

MACDラインがシグナルを下から上へ抜けるゴールデンクロスは、上向きの勢いが強まりつつある可能性を示します。反対に上から下へ抜けるデッドクロスは、下向きの勢いを示す目安です。MACDがゼロラインより上か下かも確認し、クロスだけで即断せず、価格の高値・安値やトレンドと照合します。

実用的な読み方

まず価格チャートで上昇・下降・横ばいを確認し、次にMACDとシグナルの交差、ゼロラインからの距離、線の傾きを順に見ます。MACDとシグナルの差を棒で示すヒストグラム(MACD-シグナル)は、棒がゼロから伸びるほど両線の乖離が大きく、短くなれば勢いが弱まっている可能性があります。価格とMACDの方向が食い違うダイバージェンスも、転換を考える際の補助材料です。

計算の考え方

EMAは直近価格を相対的に重く反映する移動平均です。期間nの平滑化係数は2÷(n+1)で、EMAは前回EMA+係数×(今回価格-前回EMA)として更新します。短期EMAから長期EMAを引き、その系列のEMAをシグナルとして求めます。初期値や期間設定によって数値は変わるため、別のチャート間で単純比較しないことが大切です。

限界とリスク管理

MACDは過去の価格から算出されるため遅れがあり、急変の初動を逃すことがあります。方向感のない相場ではクロスが頻発する「だまし」や往復売買が起こりやすく、クロスが出ても利益や転換を保証しません。時間足を変えて確認し、支持・抵抗、出来高など他の情報と組み合わせ、損失上限や撤退条件を先に決めて判断します。

参考資料

参考資料の内容を確認し、文章と図解をZIZILY向けに独自に構成しています。