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LESSON 10 / 15

フィボナッチ

フィボナッチは、相場の波の中で価格が押し戻されたり、戻りを入れたりする水準を測るためのテクニカル分析です。自然界の形を直接予言するものではなく、フィボナッチ数列から得られた比率をチャート上の目安に置き、相場参加者が意識しやすい価格帯を考える道具として使います。

フィボナッチを説明する架空データの図解
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図はZIZILY独自制作の教育用イメージです。数値は説明用の架空データです。

数列と比率の基本

数列は1、1、2、3、5、8…のように、隣り合う2つの数を足して続きます。隣の数との比から0.618(61.8%)、0.382(38.2%)、0.236(23.6%)などが近づいて得られ、1.618は黄金比の基礎です。相場ではこの比率を使うリトレースメント、ファン、アーク、タイムゾーン、エクスパンションなどがあります。

代表的なリトレースメント

最も一般的なのがフィボナッチ・リトレースメントです。上昇トレンドの一時的な下落を押し目、下降トレンドの一時的な上昇を戻りと呼び、その転換候補を0%から100%の間に示します。23.6%、38.2%、50.0%、61.8%(ツールによって76.4%も表示)付近を、支持線・抵抗線になり得る帯として観察します。

引き方と計算式

まず、同じ方向へ動いた明確な波の安値と高値を選びます。上昇波の高値をH、安値をL、比率をrとすると、押し目の水準は H−(H−L)×r です。架空のH=150、L=100なら38.2%は130.9、61.8%は119.1です。下降波では戻りの目安を L+(H−L)×r と考えます。起点の選び方や時間足で結果は変わるため、機械的に一本だけを信じません。

実際の読み方

先に高値・安値を結んでラインを表示し、トレンドの向きとローソク足の反応を確認します。ライン付近で下げ止まり、陽線や高値更新が重なるなら上昇継続の可能性を検討し、逆に明確に割り込むなら仮説を見直します。移動平均線、トレンドライン、出来高、経済指標などと重なる価格帯を優先し、売買する場合も損切りや数量をあらかじめ決めます。

ほかのフィボナッチツール

ファンは波の高値と安値を基準に斜めの線で価格帯を観察し、アークは円弧で時間と価格の交点を見る方法です。タイムゾーンはフィボナッチ数列の間隔で時間の節目を探します。エクスパンションは複数の波を基準に100%を超える延長水準を測り、価格目標の候補を整理します。各ツールとも起点の選び方に依存し、到達時期や価格を保証しません。50%は広く使われますがフィボナッチ数列から直接導かれる比率ではありません。

限界と注意点

比率は反発や反落を保証する予測線ではありません。ニュースや需給でラインを一気に通過することもあり、後から都合よく起点を選ぶと見かけの一致も生じます。したがって、フィボナッチだけで利益や勝率を断言せず、複数の根拠、資金管理、損失を限定する計画と組み合わせて検証してください。

参考資料

参考資料の内容を確認し、文章と図解をZIZILY向けに独自に構成しています。